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Inside Story

『FU-FU-FU ROOM』ができるまで。

『FU-FU-FU ROOM』は、
2つの個性豊かな企業の
出会いから始まりました。

株式会社リクルートマーケティングパートナーズが企画制作する結婚情報サービス「ゼクシィ」と、伊藤忠都市開発株式会社は、「理想の新婚部屋」を共同で企画。4つのタイプから読者投票で選ばれて、現在建築中の『FU-FU-FU ROOM』について、そのこだわりや実現までのエピソードなどを振り返り、お話しいただきました。

伊藤忠都市開発株式会社
総合開発本部 賃貸住宅事業部
見塩伸子

株式会社 リクルートマーケティングパートナーズ 
ゼクシィ 編集長 
日置香那子

伊:伊藤忠都市開発 ゼ:ゼクシィ

ユニークなプロジェクト、
誕生のきっかけは?

伊:最初にお声がけしたのは伊藤忠都市開発からです。マンションづくりを手掛ける中で、一番のターゲットが家族なのですが、そのスタートとしての新婚夫婦に視点を当てて住まいを考えてみようと。そこで、新婚時代の実像を一番理解しているゼクシィさんにお声がけしたというのが始まりです。

ゼ:とてもいい企画だと思いました。ゼクシィは結婚式に関する情報誌なので、そこから先の新生活の部分はまだまだなところもありましたので、今回とても良いお話をいただき一緒に始めさせていただくことになりました。

伊:最初に伺った時、ガチガチに企画書を作って行ったのですが、1ページ目を説明し終わったら、「いいですね」とお返事をいただき、とても判断が早いのでびっくりしてしまいました。(笑)

ゼ:近頃は結婚式より前に同棲する人たちも増えてきているので、そのタイミングからカップルに寄り添うことができるのはとても幸せなことだと思いました。「ゼクシィと組む」という理由が明確な企画であるかな、と。

「はじめてふたりが一緒に住む家は
ずっと記憶に残ると思う」
このワードが2社の想いを繋ぎました。

ゼ:最初にどういう感じで部屋をつくっていくかという段階でカスタマー像を想像した時に、初めて二人で暮らす家って、たとえどんな小さい家でも、古い家でも絶対思い入れがあって、二人にとって大事な場所になるなと思って…。これはカスタマーへのアンケートでも高い支持を得ていました。

伊:どんな家に住んでも新婚時代の家は思い出に残る、この点は私たちの最初の協調点でしたね。それがよりいい時間になって欲しいと考え、ゼクシィさんと一緒に動き始めました。

ゼ:二人で初めて住む家をその二人ならではの色に染まったものだったり、面白いものだったりしたら、幸せ度はもっともっと上がるのではないかと考えました。

伊:最初にゼクシィさんから4つのタイプのコンセプトを出していただいたのですが、そこに行きつくまでの考え方がとても斬新で、刺激的でしたね。

ゼ:4つのタイプのコンセプトをプレゼンさせていただいたら、伊藤忠都市開発さんから「いいね!」と即答をいただいて。「スペックではなくてカップルのタイプとその暮らし方で切っていくやり方って、今までやっていなかったね」と。夫婦のスタイルとか、気持ちの熱さを企画に投影したのがゼクシィぽいと、すんなりと受け入れていただけたという感じです。

伊:通常、マンションのコンセプトは言葉や数字を積み重ねて考えます。ライフスタイルを考えるにしても「一緒にいる時間は何時間」とか、「食事は週に何回一緒につくるか」などとても固いのですね。ところが、ゼクシィさんからの最初のご提案がカップルのタイプで分けた4つのコンセプトでしたので、とても新鮮でした。さらにその説明もSNSなどから写真を集めたイメージボードだったのです。たとえば、「ルームロマンスのカップルの過ごし方ってこんな感じです」「この二人が撮る写真はこんな写真」というように。「え、コンセプトシートってこれ?」ってとても驚きました。(笑)

「ラブラブとはつまりルームロマンス」、
「程よい距離感、すなわち猫っぽ」…。
想いは膨らみ、ユニークなプランへ。

ゼ:まず4つのチームを作ることから始めました。伊藤忠都市開発さん、ゼクシィ、設計会社さんからの4人ずつで4つのチームを結成。各チームがコンセプトから具体的なプランまで作り上げました。

伊:普段、仕事を進める上ではあまりプライベートなことは話さないと思いますが、今回はチームメンバー同士で「僕の場合は彼女とこうありたい」とか、「こんなに近いとケンカしちゃう」とか。「普段は照れて言えないけれど、こういう場所があったらありがとうとか素直に言えるかもしれないね」というような話をしながら進めていきましたね。

ゼ:4つのプランについては、例えばAタイプの「いつだってラブラブでいたい!」やBタイプの「程よい距離感で、ゆる~く一つが心地よい」などのテーマをゼクシィから各チームに提示しました。その上で、各チームがそれぞれにコンセプトワードを決めています。たとえばAタイプなら「いつだってラブラブはルームロマンスってことだよね」とか、Bタイプなら「程よい距離感、それをすなわち猫っぽと言う」、Cタイプの「二人もいいけど、一人時間も大切、それを七夕カップルと名付けよう」と、それぞれのチームがブラッシュアップする中で行きついたワードです。

伊:ゼクシィさんから暮らしのワンシーンのお話をよくいただきました。「旦那さんが帰ってきたら一直線に走って行って抱きつきたい」とか、「たまには家でもデートしている気分でいられたらいいよね」とか、そんなシーンを限られた広さの中でどう実現していくかというのが、苦労した点でしょうか。

ゼ:まずLDKありきではなく、旦那さんに抱きつくためにまっすぐ走ってきたいから、まずは長い廊下があってとか、二人でデート気分になりたいから隠れ部屋みたいな部分があってとか。○○がしたいという二人の要望を叶えるためにはどんな間取りだったら面白いかというように、今までとは逆の発想で始まりましたね。

つかず離れず、自由に気ままに、
仲良く暮らす「猫っぽプラン」は、
「FU-FU-FU ROOM」としてかたちに。

伊:今回人気投票で1位になり、実際に作ることになったのが「FU-FU-FU ROOM」です。これは正式名称で、プランづくりの最中は「猫っぽプラン」と呼んでいました。このプランは、二人が同じ一つの空間にいるのですが、ちょっと物陰に隠れることもできます。時には一人になりたいけれど、でもお互いの気配は感じていたいという想いを叶えるおこもりDENがあったりします。

ゼ:それから部屋のセンターに一段高いキッチンがあって、全体が見渡せる。お互いの存在が分かる作りですね。

伊:実は、「猫っぽプラン」の丸いキッチンは実際に形にするのが一番難しいのですが、これが人気投票で一位になったことで社内でも議論になりました。「いろいろなところが丸いけど、これ、本当に作るの?」と。設計事務所さんやゼネコンさんに確認しましたね、「できそうですか?」と。(笑)

ゼ:設計事務所の担当者が、当初は「これは無理。ここは難しい」とおっしゃっていたのですが、やっていくうちに楽しくなってきたみたいで。だんだん熱くなっていきましたね。プランが具体化していく過程で、みんなもどんどん本気度が高まっていったことをすごく感じましたね。

伊:プランづくりの上で、通常は長い生活の移り変わりにどう寄り添っていくかを考えるのですが、この部屋は新婚という一瞬にフォーカスしようと。結婚式で友人が作ってくれたものやウエルカムボードなど、結婚式の思い出にもう少し浸っていられるような時間や今後の未来について語れるような場所なども設定しました。

ゼ:新婚さんのお部屋「ならでは」感を大切にして、細かい仕様までこだわっています。棚ひとつとっても、ウエルカムボードを飾るための棚にはこの幅が必要かな、など細かいところまで考えていましたね。それから、「こんな二人になっていきたい」と、新婚の時ならでは未来の設計図を描いたりする未来ボードを設けたりしました。

伊:新婚という一瞬の時間だけを最大限に楽しむことができる仕掛けを作れたことは、賃貸マンションだからこそだと思います。

ゼ:この家が、これからの新婚夫婦に脈々と受け継がれていくといいですね。

伊:そうですね、常に新婚夫婦を迎える部屋みたいに。

ゼ:みんな1、2年で次の家へと巣立っていくというようなストーリーを持った家になれたら、うれしいですね。